当社の預り資産の計算が正しいことを証明する方法として、前項「当社から発信される情報だけでなく、ブロックチェーンで検証することができます」に挙げているユーザーが考慮すべき1つ目と2つ目の点を踏まえ、シンプルにユーザーの口座残高を全て公開することが挙げられます。そうすることで、すべてのユーザーの預り資産の合計額とご自身の口座残高をが含まれていることを確認することができます。
しかしながら、守秘の観点から大きな懸念点があります。そのため、個々のユーザーの残高や個人情報を明かさずにこの問題を解決する方法が必要となります、当社では、Provenのツールを使用することによって、個人情報を暗号化した上で支払い能力を検証しています。この検証プロセスには、以下の3つの重要なアルゴリズムが活用されています。
1.デジタル署名とハッシュ関数
ある情報のデジタル署名を作成することで、その情報が改竄されていないのか、誰がその情報を作成したかを(100%の数学的な信頼性をもって)証明することができます。
2.マークルツリー
お客様とその残高情報のプライバシーを守りつつ、預り資産額を合計し公開する方法です。
ユーザーは木(ツリー)の中の自分の残高と、自分の残高を合計に加えるための式を見ることができますが、他の人はあなたの残高見ることができません。そして、ユーザー自身が計算したマークルルートと当社が提供するマークルルートの値が同じであることを確認することにより、ご自身の口座残高が当社の公表する預り資産の合計に含まれているということを確認できます。詳しくは個人の証明書の章をご参照ください。
3.ZK-SNARK
情報そのものを明かさずに、その情報を知っていることを証明する方法です。
よくある例として、「ウォーリーを探せ」という問題があります。あなたは、ウォーリーをクローズアップで撮影することで、ウォーリーを見つけるのに役立つ周囲の情報を一切明かさずに、あなたが答えを知っていることを証明することができます。 当社は、このアルゴリズムを使用して、ユーザー個人の残高を明かさずに、準備金が預り資産を上回り、またマイナス残高が含まれていないことを証明しています。